高収入を獲得しているIT業界の職種

IT業界に携わる仕事に対し、高収入が獲得できるというイメージを持つ人は多いだろう。ある企業が発表した312職種のモデル年収平均ランキングを見ると、IT業界に高収入を得ている職種がいくつかあると分かる。ちなみに、モデル年収平均とは、一定の期間内、その調査した企業の求人情報に載っていたモデル年収を集計し、導き出された平均年収のことである。
このランキングで紹介されている全312職種のなかで、もっともモデル平均年収が高いのは、ITエンジニアとして分類されるシステムアナリストだ。システムアナリストのモデル平均年収は、1609万円である。

同ランキングによれば、システムアナリストは4年連続でモデル平均年収のトップを守り続けている。システムアナリストは、IT関係の豊富な知識だけでなく、プレゼンテーション能力や課題解決能力も求められる高度な技術職だ。そのため、IT業界を含むすべての業界のなかで、もっとも高収入を獲得できる職種として君臨している。
IT業界のなかで次に高給なのは、ITアーキテクトだ。ITアーキテクトのモデル平均年収は975万円。この金額は、全312職種のなかで上から5番目の高収入である。ITアーキテクトには、企業の経営戦略に則したシステムの設計が求められるため、顧客企業の経営戦略への理解が必要と言われている。

また、プロジェクトメンバーをまとめる高いリーダーシップも必要なため、他の職種よりも高収入が獲得できるのだ。この2つ以外では、モデル平均年収が932万円の業務系システムコンサルタントや、モデル平均年収が807万円のネットワークや通信のシステムコンサルタントなどが、IT業界のなかでも高収入を得ている。